神明神社の参道にある、石神(いしがみ)さんと呼ばれ、親しまれる小さな社。昔から地元の海女が豊漁と安全を祈願してきた社です。祭神は神武天皇の母君 玉依姫之命(たまよりひめのみこと)女神といわれ、女性の願い事なら、必ず一つは叶えてくれると、古くから言い伝えられており、今では多くの女性の方々がお参りにこられます。
※地元伊勢市出身のマラソンランナー野口みずきさんが2004年アテネオリンピックの女子マラソンで金メダルを獲得したとき、石神さんのお守りを持っていたことから、一躍脚光を浴びました。
■人気の石神さんお守り:海女の磯着に見立てた麻布に貝紫色でドーマン、セーマン、文字書きした手づくりお守りです。あなたの願いがかないますように口紐は「叶い結び」にしてあります。
天照大神(あまてらすおおみかみ)を主祭神とする「神明神社」本殿 ほか、26柱の神が祀られています。建立の年代は不詳ですが、社殿が建てられた記録は慶長14年(1609年)、今から約400年前とされ、それ以前にこの地に祀られたものとされています。
最近では、2013年の秋、55年ぶりとなる社殿の建て替えが行われ、境内へご神木を運ぶために町内を練り歩く「お木曳(おきひき)」や「木遣り唄(きやりうた)」「白石持ち(しらいしもち)」などの行事が厳かに執り行われました。(下写真)
★神明神社
住所: 三重県鳥羽市相差町1385
TEL 0599-33-6873
楠木の古木「長寿の木」
【長寿の館】言伝えによると、平安時代末期源氏と平家が戦った石橋山の戦いで敗れた源氏がこのクスノキの洞穴に身を潜めたとも言われ、古くから長寿の守りとして、クスノキを祭ってきました。以前は屋外に祭ってあったため、風雨による傷みが激しいことから、こ木造の保護覆屋が整備されました。ご神木を中央で支えるように、伊勢神宮から神事用の御用材の提供を受けるなどして、立派に完成しました。木に触ると、ご利益があるようにと一部触っていただけるようにもなっております。これを機会にぜひお参り下さい。
神明神社には、ちょっと珍しいお稲荷さん「三吉稲荷大明神」があります。朱色の鳥居が三方向から連なる全国の稲荷神社の中でもとても珍しい社です。京都の伏見稲荷大社から勧請(かんじょう)され、祀られている倉稲魂命(うかのみたまのみこと)は食物の神様(女神)。農業、漁業、商売繁盛のご利益があると言われています。